～裕樹～side
……。
俺、ﾏｼﾞで最低。
大好きな千晃を泣かせるなんて……。
「ねぇ、裕樹！！…ちょっと大事な話があるの！」
帰り際、いきなり橋本に話しかけられた。
……大事な話？
ﾎﾝﾄのことを言うと、ｺｲﾂと2人っきりになることも嫌なんだけどなぁ…。
もしかしたら、千晃んことかもしんねぇしな。
「何？話って」
体育館裏にきた俺達。
……早く終わりてぇ。
「…裕樹さぁ、髪の毛似合ってるよ♪」
………は？
なんだそれ。
「……何が言いてぇの？」
「私のｱﾄﾞﾊﾞｲｽ聞いてくれたんだね」
笑顔で話す橋本。
ﾏｼﾞ意味分かんねぇ。
