裕樹が好きってキモチが分かってから、不安になる。 もしかしたら、誰でもいいのかなぁとか。 たまたま私なのかなぁって。 ――――― 「…あれ?」 教室に入ると、いつも元気なゆいちゃんの姿がない。 休み……かな? 私、人見知りだからゆいちゃん以外の子とそんなに仲良くないんだよね…。 1人で机に伏せていると、 「……千晃?寝てんの?」 上から降ってきた声。 「い…しかわ君」 そういや、あの図書室の時以来、話してなかったかも。