「ごめん、待った?」




部活が終わり急いで来たのか彼女の息はあがっていた。




「大丈夫、俺も今来たとこだし。」




「本当に!?良かったぁ。」




俺が今来たことを伝えれば心配そうな顔から一転、笑顔に変わる。




「そんなに急がなくても来るまで待ってるのに。」




「だーめ!少しでも長く一緒にいたいんだもん。だから急ぐの!」




怒ったように頬を膨らます彼女に笑みがこぼれる。