「キャーーーー」

夢にまで見た私の超ーーー憧れ………

「聖奏学園」

「あ〜、もう最高ー!!
私、本当に入れたんだ」
今でも夢を見てるみたいで何度も自分のほっぺを
つねってみるけど

「っ痛!!」

やっぱり夢じゃない!!
思っただけで頬が緩む。

「さ〜〜、私の夢への
第一歩!!珠羅、
行きます!!!」

右足を宙に浮かせた
その時……!!

「ね〜、俺と付き合わない ……?」

おっ!?
朝から愛の告白かぁ??
興味津々の私が後を
向くと……

そこには
スラットした背
長い手足
整った綺麗な顔に
茶髪のサラサラな髪。

そう……
私の後には王子様が
立っていた!!

でも
(あれ?告白相手は?)
この場所には私と王子様
しかいない。

「フフフ、お前って鈍感でしょ」

「……は…?」

(何コイツ!!初めて会って、お前って鈍感でしょ?……ふざけんなぁーー)
「あ、あんたねー、初対面の人に向かってそれは、ないでしょう?」

(フフん。言ってやった)

「だって、それ意外、言う事ないでしょ?」

(はい?鈍感意外に言う事がないと……?)

「あんたねーっ!!」

「だって、今の告白………お前に言ったんだけど?」

「……は…?」

(何…コレ…?入学早々、告白?)

そう。この時から私の周りでハートの嵐が吹き始めた……。