少し昔の話をしよう、あれは約十年くらい前僕がまだ美容師見習いで、田舎の桜並木がとても綺麗な町に、住んで居た頃の話
4月になると桜並木が約一キロくらい続きお祭りがあるくらいだから少し有名だ僕は、その桜並木通りのお店に勤めていた、今はわからないが当時の見習いの朝は早い6時には家を出て7時に練習、9時に営業だった
その日もいつもどうり身支度を整えまだ少し薄暗い空を見ながら外に出た
線路沿いを歩く、線路のおくには米軍キャンプ、その道を真っ直ぐいくとTジロそれを左に行くと、桜並木にでる
いつもどうりTジロを左に曲がろうとした時、桜が咲き始めた桜の木の下に何かがいた!今となっては、何かいた!は失礼なんだが、その時は、そう思ってしまったんだ
彼女?少女はまず、車椅子に乗っていたそして髪が真っ白?銀髪でサングラスをかけていた
やばい、と思った。僕は一応美容師だ髪の知識は少しはある、
まず彼女?少女と思ったくらいだから、僕より若く見える
サングラスをしていたがそれぐらいはわかる僕の中で若くして白髪?銀髪は
ありえないと、かってにその時は決めていたのだ
それに少し朝日にあたった髪が尋常なく綺麗だった、
正直、見ちゃいけない物を見た感じだった、一瞬かたまったが、何とか彼女?少女の前を通り過ぎようとした時、
彼女?少女が
「おはようごさいます」と言った
また、かたまってしまった。多分だがここは中途半端な田舎町だ朝はほとんど人通りがない、いや、むしろ、この場所には二人?しかいない
その言葉は明らかに僕に向けられていた僕は頭脳フル回転で考える
桜の花びらが風で
少し舞う
僕は逃げるように
「おはよう」と言ってダッシュで店に向かった そうちょうど桜が咲き始めた頃
僕がまだ20歳で
世間知らずで
世の中には色々な人がいることを知らない時
僕は彼女?少女と
出逢ってしまった
ひとつだけ言って
おくことがある
これはテレビドラマや漫画の空想ではなく、100%じゃないが80%くらいは真実の僕と彼女?少女の物語です。