「そうとも限らないよ?辛くて苦しくて、どうしようもないことだってあるかもしれないし。」 「う~む。」 私は腕組みをして考え込んだ。 「でもさ、そうやって努力して幸せを掴む方が、おもしろくない?そこら中に幸せが転がってたら、つまんないよ。」 「そっか。君は強いね。うらやましいなぁ。」 彼はそう呟いて、窓の外に広がる空を見上げた。