「こんにちは」

私は声をかけられた。
私の横には男の人がしゃがみこんでいた。

「こんにちは。あなたは、誰?」

私はその人に聞いた。

「僕?僕は…そうだな。君の“誘拐犯”かな。」

「誘拐?」

「そう、誘拐。僕は君を誘拐したんだよ。」