ハケンSORRY!

お笑い芸人を目指して、上京して10何年。
夢に溢れていた頃。
きっと、スターになれるんだ、信じて疑わなかった。

だが、現実は厳しい。オレみたいなやつはザラにいる。

舞台を終えた帰り道、星もよく見えない夜空を見て、星のかけらにもなれない自分を憎んだ。


帰りの電車を待つ駅のホームで不意に携帯電話が震えた。

「西田さんお疲れさまです。ワークホープですけど、明日お仕事入れますか?」