テリヤキバーガーはすぐに食べ終えてしまった。
腹を空かしているのはいつものことだ。
「同い年なんですよ。」
「え?」
「西田さんと私です。」
同い年でも、天と地、月とスッポン。
ひとりは社長、ひとりは夢崩れたハケン。
「でも、できるんですか?36才が52才になりきるなんて。」
「私もそこは気になったんです。」
煙草に火を点ける。
ポテトをつまんだせいで、指先が油っぽい。
「大体、50代前半の一般人から、総理の代替を探すなんて無理な話だと思ったんです。でも、そこは気にしなくていい、年はどうにでもなる、と依頼者はそう言いました。」
「依頼者?」
「経団連の幹部ですよ。」
西田はため息をついた。
「コーヒーのおかわりしてきますけど、西田さんもどうですか?」
「いやいや、私行きますよ。社長に行かせるわけには。」
「気にしないでください。私も派遣会社の人間です。所詮、一兵卒ですから。」
マクドナルドからの帰り道、西田の携帯電話が鳴る。
「ワークホープです。おつかれさまです。明日、仕事入れますか?西田さんご指名なんですよ。」
腹を空かしているのはいつものことだ。
「同い年なんですよ。」
「え?」
「西田さんと私です。」
同い年でも、天と地、月とスッポン。
ひとりは社長、ひとりは夢崩れたハケン。
「でも、できるんですか?36才が52才になりきるなんて。」
「私もそこは気になったんです。」
煙草に火を点ける。
ポテトをつまんだせいで、指先が油っぽい。
「大体、50代前半の一般人から、総理の代替を探すなんて無理な話だと思ったんです。でも、そこは気にしなくていい、年はどうにでもなる、と依頼者はそう言いました。」
「依頼者?」
「経団連の幹部ですよ。」
西田はため息をついた。
「コーヒーのおかわりしてきますけど、西田さんもどうですか?」
「いやいや、私行きますよ。社長に行かせるわけには。」
「気にしないでください。私も派遣会社の人間です。所詮、一兵卒ですから。」
マクドナルドからの帰り道、西田の携帯電話が鳴る。
「ワークホープです。おつかれさまです。明日、仕事入れますか?西田さんご指名なんですよ。」
