それから何週間も経ち、


もう2月13日。



学校帰りに寄るお店はバレンタイン一色。




「明日はバレンタインデーか。」




「もーう!好きな人ほしいー!そして彼氏ほしいー!姫はもう買った?」




「ううん、私は手作り。今日作るんだ。」




姫は幸せそうに笑う。




「手作りかー!修哉君が羨ましいねー。」




紫音がため息をつきながら笑う。



ほんと、修哉君いいなー。




「美紗と紫音にも友チョコ、あげるよ。」




そう言ってほほ笑む姫。




「ありがとー!姫大好きー!」




その可愛さに思わず抱きしめてしまった。




「2人はあげないの?」




姫が首をかしげた。



その言葉で爽麻君との会話が私の頭で流れる。




“美紗ちゃんって、彼氏とか、居る?”




“う、ううん!そんなのいるわけないよ!”




“な、何で?”




“あー、うん。2月といえば、バレンタインだからさ、誰かにあげるのかなって。”




……本当は爽麻君にあげるつもりだったんだよ。




「美紗?おーい、美紗ー!」




紫音の声で我にかえる。