「実は、爽麻君が今日、女の人と電車を待ってたの。」




「彼女?」




「たぶん、そうだと思う。爽麻君もすごく笑顔で慣れ慣れしくて……もしかして昨日来なかったのも彼女と一緒に早い時間で登校したのだと思う。」




言葉にするだけで


爽麻君に彼女


という事が実感できる。




「そっか。」




そう言った紫音と姫は黙り込んだ。



しばらく沈黙が続くと


紫音が口を開いた。




「もうやめよ?」




「え?」




すると紫音がポッケから手鏡を取り出し私の顔の前に差し出した。




「見てみ!美紗、今こんなにも辛い顔しているんだよ。」




今の私の顔は


今にも泣きだしそうですごく切ない顔をしていた。