「……おはようございます。遅刻してごめんなさい。」




学校へ着くと


授業の中、みんなが私に注目する。




「牧野さん!遅刻はいけませんよ。次から気をつけるように。早く席座りなさい。」




「はい。」




私は素直に返事をすると


真っすぐ席に向かい座った。




「おはよう、美紗。」




後ろを振り返った紫音が


口パクでにっこりほほ笑んでくれた。




「おはよう。」




私も口元をちょっとあげて微笑んだ。



上手く笑えていただろうか。



ぼーっとしていると


あっという間に授業が終ってしまったんだ。




「美紗!」




「美紗ってば、おそーい!心配したんだから。」




姫と紫音が怒った口調で言う。




「ごめん、ごめん。」




「あれ?目赤くない?」




「え、あ、……昨日感動する映画見てないちゃって。」




私は上手く誤魔化した。




「そっかー、何の映画?」




笑いながら言う紫音に私はほっとする。




「昨日そんな映画やってたっけ?」




一言、姫が呟いた。



ドキッとする私の心臓。