学校に着き、


私は上機嫌で鼻歌なんかもらしている。




「あれ?美紗、機嫌良いね。」




今日もニコニコしながら


机に頬杖をついている姫。




「もー、姫は朝から可愛過ぎ!」




あまりの可愛らしさに抱きついた。




「何急にー?もーう、苦しいー!」




「ごめんごめん。実はね……。」




と、私が語り始めた瞬間。




「どうせ爽麻とやらの事でしょう。」




なんて、紫音に言われてしまった。



た、確かにその通りだけどね!



だけど、自分の口で言いたかったー!



私はそう訴えるように


口をぷうっと膨らます。




「んで、何?」




「あ、そうそう。実はね!」




なぜか爽麻君の話をするときだけは


嫌な事も忘れて笑顔になれるんだ。