その瞬間、目があった。



うわ、まさか目が合うとは思わなかった!



盗み見したつもりだったのに!



頬がピンク色に染まる。




「ぷはっ。」




いきなり爽麻君が笑いだした。




「へ?」




「ははっ。おもしれー。」




「え、え、えー!?」




爽麻君はまだ笑っている。



わ、私何かしちゃったかな……。



こんなに笑われるとちょっと悲しいかも。



盗み見した事がバレたとか!?



ひ、ひーん。



ごめんなさーい!



ピンク色の頬から白く変わる頬。




「あは、あはは……ごめ、ごめんね。」




爽麻君は涙をうっすらためてそれを拭った。




「わ、笑いすぎだよー!」




「ごめんって。つい、美紗ちゃんが……、つい、ね。」




「え、私が何!?」




「ナイショ。」




そう可愛らしい笑顔で人差し指を唇にあてた爽麻君。



そんな可愛い顔されて言われたら、


これ以上聞けないよ。



私は、


思わず赤面して下を俯いた。



胸がきゅん、ってしたんだ。