「あのね……。」




私はもう1回落ち着いて、



今日の朝の事を話した。




「美紗、それは恋じゃないかな?」




「恋?」




「そうよ。美紗、目を瞑って。」




私は姫に言われるままに


目を閉じた。




「美紗、今目を閉じて浮かぶものない?」




浮かんだもの、


それは朝の彼だった。




「浮かんだよ。これが恋なの?」




「うん。いつも彼の事を考えちゃうものよ。だから目を閉じれば浮かんでくるの。」




姫は可愛らしくニッコリ笑って

私に微笑んだ。




「ちょっと何2人で和んでるのよー!」




私たちのほのぼのとした空間に、


紫音が羨ましそうに入ってきた。