幼なじみ卒業

そんなテストとまったく無関係な事を考えていた時、チャイムが鳴った。

私はチャイムでハッと我に返った。

やっと終わった~。

まあほとんど空欄だけれど。

私はそう思いながら首をぐるぐる回した。

テストが終わるとすぐに帰る事になった。

一日目は全滅だ。

テストはあと三日間。

今日から一夜漬けでやらないと。

そんな事を考えると頭が重くなる。

私は深くため息をついた。

「夏希。テストお疲れ様!一緒に帰ろう!」

小春は私の肩に手を置いて可愛く笑う。

私はその笑顔で嫌な事が一瞬忘れられる。

「夏希。テスト出来たのか?」

真冬は私の頭を軽く叩いて言う。

真冬の隣には千秋がいた。

千秋が私の視界に入ると不覚にも心臓がドクンと跳ね上がる。

あれから避ける事はないけれど、やっぱり意識をしてしまう。

「夏希?」

千秋に呼ばれて我に返る。

「えっ?あ、何?」

「帰らないの?」

「あ、ごめん。帰ろうか!」

私はすぐに鞄の中に教科書やノートをしまった。