「決まってるだろ。彼女もできたんだから・・・」
俺はムキになって言い返した。
「そうよねえ。同じクラスの千葉 恵ちゃん 本当に幸一にはもったいないくらいの可愛い子よねえ。そうだ、今度ウチに連れてきなさいよ。お父さんに紹介してあげよう。
恵ちゃんから色々と綺麗の秘訣を聞けば、きっと喜ぶわ。ウチのお父さん。」
「やめてくれよ。親父があんなだから、彼女も友達も家に呼べないんだよ。」
俺は少しキレ気味に、母さんに言った。言った後、少し言い過ぎたか後悔して、あわてて皿を片付けて、学校へ行く準備をした。
「ごちそうさま。」
俺は、そのまま玄関へ向かって行った。