セパラスィオン

彼と私は幼なじみだった。

小さい頃から一緒で、幼稚園の時には将来を誓ったりもした。

夏でも肌は青白くて、華奢な手足に憂いをたたえた瞳は、男の子なのに頼りなくて、触れれば壊れてしまうのではないかと思うくらい儚かった。



何故かって、彼は病気だったから。

生まれつき身体が弱かった彼は、同い年の子たちのように走り回ることなんて出来なかった。

それでも、いつも微笑みを絶やさない彼が、私は好きだった。

それが彼の強さだと思った。