パラパラパラパラ‥…。


気づけばフロントガラスは雨で濡れていた。



サウンドをOFFにするとこんなにも雨の音が大きく聞こえるんだな。




俺はしばらく外を見て黙ったままだったが、ゆっくりふりかえり…彼女の顔を見た。








泣いている彼女。






女の子に泣かれるのは本当に困る。。。






どんな状況であっても。






『なんで泣くんだよー…』






『ご‥めんな‥さい。裕は…‥悪くないの。』




『じゃぁ、なんで他に好きな奴ができたんだ…?』











『それは‥…』






それは?








なんだよ!



早く言えよ!





俺は、納得できない理由に、だんだん苛立っていた。