ガラガラガラガラ‥…パタン。



私が講義室のドアを閉めて、沙知をみた瞬間‥嫌な予感がした。





なぜなら。





沙知が私を見ながらモジモジして、しかもニヤニヤしている。






何?
絶対何かある!
しかもそれは私にとってはあまり良くない話の様な気がする‥‥。




でも友達の話を聞かない訳にもいかない。







私は、少々不安になりながら沙知へ話しかけた。






『で、どうしたの?(焦)』





『んー‥…。
いきなりなんだけど…
絢さぁ~…友達欲しくない?』








『は?!友達?…‥そりゃぁいないより沢山いた方がいいけど、またなんでいきなり。』










すると沙知はさっき以上にニヤニヤしながら答える。


『あのねー。あたしラーメン屋でバイトしてんじゃんね?
で、同じバイト先のユウちゃんが友達が欲しいって言っててさぁ。
だからあたしが絢の事紹介してあげるよ♪って言ったら超喜んでて~‥…だからユウちゃんと絢友達になるのダメ?』





ん?!


ユウちゃん?


ちゃん?



‥…なんだ女の子かぁー!
良かッッッた~♪
てっきり男の子紹介されるのかと思った!!



まだ失恋の傷が少し残ってるのに男の子紹介なんて無理無理(笑)





女の子なら大歓迎だよ♪良かった~!
私も考えすぎだったなぁ(笑)




『いいよ!沙知友達OK♪』




『きゃーッッッ♪♪♪
絢ありがとぉ!あ~~~良かったぁ~!!!
ホ~ント断られたらどうしようかと思ったぁ(焦)』





沙知は満面の笑みで私に抱き着いてきて、そしてすぐさまケータイを触りはじめた。





私は話を続ける。

『そのユウちゃんてどんな感じ?』

もぉ頭の中は新しく女友達が増える事にワクワクしていた。