「まあ、いいや…」 半分あきれ気味の私の腕をいきなりつかむ翔太 「あっ!おまえ!百合ちゃんにチョコもらったのかよ!」 てか、百合ちゃんって誰ですか? 「ああ…。さっき女の子がくれたんだ。わたしに!!」 “わたしに”ってとこを強調した 十数年幼なじみをやってきた私は翔太がどんなヤツかは大体わかってる 「翔太は甘いのがいいんだろ?これは苦めに作ってくれたんだよ!百合ちゃんが!わたしのために!」 こんぐらい言っておけばいいかな?