だけど…


「もう一回繋いでいい?」

咄嗟に出た私の言葉に周りは驚く。

「はっ?!」

私の隣で変な声を出す智香。

そりゃ、そうだよね。

何言ってんだよ…って思うよね。

でもさ、自分でもわからないけど…

なんか、不思議だけど、この手にずっと触れていたい。


そう、思っちゃったんだ。

俊介くんも一瞬目を見開いたけど、次の瞬間。

ふっと緩く笑って、また手を差し出してくれた。