「海、なんで泣いてんの?」 遥斗は海の前にしゃがみ込み、訊いた。 「亜妃を、亜妃を傷つけた」 海は言った。 「なんで?」 遥斗が言った。そして、海は今まであったことをすべて話した。遥斗は、そのまま優しく海をだきしめた。