それから1ヶ月がたった



今も大介さんの家に住んでいる



私と大介さんの関係は今も友達以上恋人未満…



みたいな感じ。



いいんだか悪いんだか



やっぱり1ヶ月もたてばあんなにイヤだと思っていた両親と弟の顔も見たくなる



しかし私のケータイには1ヶ月連絡1つ来なかった



きっとこれが答えなのだろう。



しかしある日私のケータイに1本の電話が来た



ちなみに今は大介さんは仕事に行って家にはいない。



画面には「楓(かえで)」の文字。



楓とは私の実の弟。



昔は仲が良かったが、親が楓ばかりを構うので私はヤキモチであまり会話をしなくなってしまった



私はケータイを開き電話に出た



「…もしもし」



『もしもし。姉ちゃん?』



約1ヶ月ぶりに聞いた楓の声が私の涙腺を揺さぶる



私は泣かないように上を見た