空は虹色、心は君色


『あーそうそう。阿部に行こうと思って』

『はぁ?何でよ。』

『一松工業の練習来ててさ、昼で終わったから応援行こうかと思って、100の決勝までには着くと思うから、頑張ってなっ!』

『ちょっ、ちょっと!』


急に騒がしくなった携帯の向こう側の言葉を遮るように電話はきられた。

何だったんだろうと画面を見ていると、不意に沙希が現れた。


「何なに、日比谷くんなんて?」

「わっ!何よいきなり。……今から来るってさ~」

「まじで?やったじゃん。」

「やったじゃないし、てかそろそろアップするから~じゃっ!!」

「うわ、逃げた」


明はいじられるのが嫌で、アップを理由に逃げ出したのだった。