横から現れたのは女子キャプテンの沙希。
「もしや、日比谷くん?」
日比谷というフレーズに昨日の事が鮮明に思い出される。
いっきに顔が赤くなるのが自分でも分かるほどだ。
「なっ、なんで!!」
「かなり図星やん。早く付き合えばいいのにー」
はぁー、と息を吐く沙希。
明の顔は真っ赤。
《ヴゥー…ヴゥー…》
携帯のバイブレーションと共にサブ画面に浮かび上がる'春華,の二文字。
「ダーリンからラブコール!!?」
「うっさいっっ!」
震える携帯を片手にシートから離れる。
『もしもし』
『あっもしもし?俺やけど練習中?息上がっとるけど』
『違う違う、後少ししたら練習するけど、どしたん?』
