「こういち君、だいぶ慣れたんじゃない?
手際いいから、安心して頼れるよ」


バイトに潜入して1週間

爽二くんとはちょくちょく話すようになった。


「あー、俺前にカフェで働いてたことあるから~
細かい店の決まりとかはやっぱ違うけど、基本は同じだしね~」

つーかミッション色々やってるから色んなバイト経験済みなんだよね
あと、もともと呑み込み早いから、俺。


「俺カフェ大好きなんですよね~
コーヒーの匂いの中で本読んだりするのとか。」


「あ、俺もそう。
カフェって落ちつくし、集中できるから読書にはもってこいなんだよね」


「だよね、だよね~!
ちなみ爽二くんはどんな本読むの?」


「俺は推理モノが好きかな。エラリー・キングとか」


「俺もよく読むよ!
特にエジプト十字架の暴露とかZの喜劇とか…」


「あ、それ俺も好き!」

食い気味に爽二くんが反応する。



そりゃそうだ
だってコレ葵ちゃんから聞いた爽二くん情報なんだもん。


爽二くんは水を得た魚のようにイキイキと喋り出す。



あ・・・・


この目、






葵ちゃんそっくし。