【16:30 駅前のファミレスに来れますか?
こういち】


【はい、大丈夫です。
葵】




俺はさっそく葵ちゃんにコンタクトを取ると、会う約束を取り付けた。


指定したファミレスは2Fにあって、窓際の席からは爽二くんの働いてるカフェが見える。



遠くからではあるけれど、一応ターゲットの生の姿を見とくのも仕事。

何かのきっかけで、思わぬ情報が入ってくることもあるかもしれないからだ。




それとは別に・・・

葵ちゃん自身に興味もあったしね。



好きな人が好きな人と幸せになることを願う美少女・・・






・・・・なんてグッとくる響きなんだろう。






切ない願いではあるけれど、絶対俺が叶えてあげるよ!





あわーい下心を少しだけ抱いて、俺は葵ちゃんを待った。