「……変わんないなぁ」

顔だけはだけどね!

たぶん寝てるわけじゃないんだろうけど、奏太は返事をすることは放棄したらしい。
そのほうが穏やかでいいけどね、本気で。

なんだか気持ちよくなってきたあたしも気が付いたらそのまま眠っちゃってて。
次に目が覚めたときは、もう5時間目が終りかけてる時間だった。

……やっちゃった。と後悔しつつも、久しぶりに奏太の寝顔が見れたからちゃらかなぁなんて思っちゃってる自分こそが、一番変わらないのかもなんて思いつつ。


なぜか先生にはあたしだけが怒られた。

まぁいいかげん慣れたけどねっ。
昔から可愛い奏太はめったなことじゃ怒られないようにできてるもんねっ。