それまでは。せっかく始まった叶ったばかりの初恋の続きを楽しみたいと思ってる。
だから、ユズコ。

覚悟しとけよ、ほんとに。


隣でほうけたように笑っているユズコを見てたら、なんだかどうでもよくなって、唇を寄せてみる。

「だからお前、避けんなよ!」

「だって恥ずかしいんだってばー!」


こんな俺たちの恋はまだまだ始まったばかりです。



秘密の恋の始め方。【完】

(まぁ、いまさら秘密にしなくてもいいような気もするけどね)