「えぇぇぇぇぇぇぇ~!?」


居酒屋中に、

美香子の声が響き渡った。


「ちょ・・・声がでかい!」


「あ・・・ごめん!!」


・・・・・チーン。




そりゃこんな空気になるよね、


いくら中学からの付き合いでも・・・。


自分でもビックリしてて、


まだ心の整理もついていないのに。




「てか・・・本当に康介だったの?」


「うん・・・。」


「あんたが高校の時、


恋に恋した、あの康介?」


「だからそうだって・・・。」


「・・・ヤバイじゃん。」





美香子だけは知っている。


当時の私の状況を。


恋に恋した・・・・まさしくその通りだった。


てか、


当時は恋する自分にも恋していたかもしれない。