新君の頭、そして足からおびただしいほど血がでてくる。
慌てて車から降りてくる人。
集まってくる人達。
……車にはねられたんだ。
「……あ、あ……ら……たく……」
「ゆ……ぅ、き……。ぶじ、か?」

「私は大丈夫!あ、らた…くんが!」



新君は私の無事を確かめると僅かに微笑んだ。



そして、それきり反応は返ってこなかった……。





そして私も、それきり、意識を手放してしまった……。




目が覚めたら、全て夢だったらいいのに……。