「あいつ……今まであんなこと言ってなかったのに。」

「……真剣、だったね。」

卓斗君は係の仕事があったといってすっ飛んでいってしまった。

「卓斗君が気になってる人って、……やっぱり直ちゃんかな?」

新君と卓斗君、そして直ちゃんは幼馴染みで、みんな仲が良かった。
卓斗君と直ちゃんも、よく話している所をみかける事があった。

「……多分、違うと思う。直じゃない。もしかして……まさか、な。」

「……?心当たりあるの?」

「……いや、なんでもない。」



……?
結局新君はそれ以上の事は言わなかった。