帰り道。 「どうだった?空手に興味持てた?」 「うん!すごく難しそうだけど、やってみたいって思った。」 私がそういうと、徹平がフッと笑った。 最近の徹平はこんな優しい顔をよくしてくれるようになった。 ……落ち着ける。 「部員の人たちも優しかったし!」 「俺はめちゃくちゃ怒られたけどなー。」 「これからはちゃんと出なよ?私に空手教えてくれるんでしょう?」 「……おぅ、わかってるよ。」