君へ贈る愛の歌




「ああもう~どうしよう・・・」



結局お昼の後から本田先輩と鈴木くんから逃げ回っちゃった。


それなのにもう、一日たっちゃってまたお昼の時間が来ちゃう。


あと5分でチャイムなっちゃうし、同じ教室には鈴木くんがいるし。


本田先輩も迎えに来ちゃうし絶対!


どこかばれないようなところ・・ないかな。



~♪~♪~♪



チャイムなっちゃったよ!


と、とにかくすぐに教室からダッシュ!!




「弥生!?」




案の定後ろから鈴木くんの声が聞こえたけど、ごめんね!


廊下をダッシュ。


どこに行けばいいの~・・。


大体学校で本田先輩が分からないようなところなんてなさそう。


いっつもここでサボるとか、時間によってサボりスポット変えてるとか聞かされたことあるし。


うーん・・隠れるなんて無理かもしれないけど、せめて本田先輩と鈴木くんが入れないようなところとかないかな?


職員室とか?ってあたしもそんなとこじゃお昼食べれないじゃん。



「あ、ここは」



悩みながら走ってるとめったに人の来ない棟の一番端っこまできてた。



「女子更衣室だ」



ここなら本田先輩も鈴木くんも入れない!?


女の子も最近じゃ教室で普通に着替えてるし、ほとんど使われることのない場所。


いいとこ見つけちゃった。