君へ贈る愛の歌



なんかそれからは本田先輩と鈴木くんに挟まれる一日だった・・。



「弥生、帰り送らせてくれ!」

「チャラ木がいたとこで役にたつわけねーだろ。帰りやがれ」



とか



「明日朝迎えに行ってもいいか!?」

「てめーの迎えなんぞ必要ねぇ、家も教えねぇ。帰れ」



あの・・・あたしの気持ちは!?


意見は!?


二人でずっと会話してるじゃん・・・。


それにあたしは決めたんだから、かっちゃんに胸をはって会えるように自分を持つって。


だから



「ごめんなさい!二人とも・・あたしはかっちゃん以外の人は絶対好きにならないから!だから・・送り迎えも必要ないし、ご飯も一緒に食べません!」



二人に向かってちゃんと頭をさげた。



「弥生・・・でもごめん。俺ももう引かないって決めたんだ。スマイルがいないからとか関係なく!」

「まぁブスが気まずいってのは分からんでもない。フニャフニャ野郎に申し訳ないって思う気持ちもあんだろうよ」



確かに・・


かっちゃんがいないところで、仮にもあたしを好きだと言ってくれる男の人と過ごすのは抵抗があるし後ろめたい気持ちになってしまう。



「だったらブスが女を連れてこい。よーするに後ろめたいと思うような状況を変えりゃいいんだ」



本田先輩何いってるの!?


あたしにそんな女友達なんているわけないじゃん・・・。



「いいな?明日の昼も来い。来なけりゃ教室まで迎えに行くぞブス」



・・・悪魔だ。


悪魔がここにいるよおおおお!誰か助けて!