君へ贈る愛の歌




「えと、さっきも言ったけど俺はずっと弥生のことが好きだった!スマイルがいないところを狙ったのは狡いと思ってる。だけど!これからは正々堂々とするから・・ダメか!?」



正々堂々とっていうのは、今までみたいに意地悪なことを言わないで素直に好きって伝えてくるってこと・・なのかな。



「さっきのあいつら・・篠崎たちからも、弥生のこと守るから!頼む!」

「あ、あの!鈴木くん、ごめんなさい。あたしが好きなのはかっちゃんだけだから。それに、守ってもらうつもりもないよ。あたしが向き合わなくちゃいけないんだもん。だけど・・気持ちはありがとう」



派手な三人組の篠崎さんたちとも、あたし自身が向き合わなきゃ意味がない。


今まではかっちゃんが守ってくれてた。


本田先輩も、守ってくれた。


鈴木くんも守ってくれるって言ってくれた。


だけどそれじゃダメだって、教えてくれたの。


本田先輩が。


全部あたし次第だって。


どうやって向き合っていけばいいのか今は検討もつかないけど、あたしが変わらないと。



「弥生・・今から本田先輩と飯食うんだろ?あいつはスマイルじゃねーじゃん・・」

「え?」

「俺も!一緒にいく!本田先輩いんならいいだろ!?」



そ、それを言われると・・。


うぅ・・。


連れていくしかないの!?



「いや、連れてってくれなくてもいい!俺が勝手についてくわ!」



す、鈴木くんてこんなに強引な人だったのね。


って!そんなこと思ってる場合じゃない!


ああもう!今日は一体なんなんだろう・・・。