片手でかっちゃんの手を握って、もう片方でかっちゃんの頭を撫でた。


いつの間にか、かっちゃんの手はこんなに大きくなっちゃったんだね。


でもずっと昔のままの優しい手だ。


この手が、私を救ってくれたんだよね。


この手が、たくさんのメロディーを生み出すんだよね。


かっちゃんの手が、とっても愛しい。


いつも、私が頭を撫でてもらってばっかりだったなぁ。


私、かっちゃんに甘えてばっかりだよね。


昔も今も。


かっちゃんに助けてもらってばっかりだね。




『かっちゃん・・・大好きだよ』



寝ているかっちゃんの頬にそっとキスをした。


ねぇ、かっちゃん?


私まだまだ頼りないけど、いつかかっちゃんが私に頼ってくれるように頑張るからね。