君へ贈る愛の歌




なんて未来への思いを馳せていたら




「おい、そこのバカップル!邪魔だどけ!!」



一瞬にしてみゅうと俺の手が引き離された。


誰かなんて顔をみなくても分かる。




「邪魔すんなよ・・本田先輩」


「あ?てめぇがそんなフニャフニャした気色悪い笑顔振りまいてのんびり歩いてっから邪魔だったんだよ!くそが」



俺から引き離したみゅうの肩をちゃっかり抱いちゃってる先輩にいらっとする。





「本田先輩!かっちゃんのどこが気色悪いの?!信じられない!」




そんな俺の気持ちを知ってか知らずかみゅうは先輩につっかかり頬をつねっている。


ちょっと複雑な光景だけどみゅうが心を許している数少ない人だから俺も少しは大切にすることにしている。




「おいブス!俺様の頬に何しやがんだ!!」


「いったーい!本田先輩だってブサイク!!」




前言撤回。




「みゅうに触んな。みゅうにブスって言った罪を償ってから出直してね?先輩」




やっぱりまだまだ大切には出来そうにないかな。


つねりあっている2人を引き離してみゅうを自分の腕に閉じ込める。




「じゃーね、みゅうは返してもらうよ先輩」



「ちっ、バカップルが!さっさと行っちまえ!」