『…ひ、広いね。』 隣に行く慎に話かけてみたが、バイクの雑音で恐らくきこえてないだろう…。 「…奥に行く。ついて来い。」 慎が屈んで私の耳元で行った。 パンパンと葵が二回手を叩いた。 「皆きいて」 葵の声でバイクの雑音はさっきまで雑音があったのが嘘のようになくなった。