「…ぉ…覚えてるのはね、弟が…晃が泣いていたってことだけ。」 『…うん…』 「あたしにはどうすることも出来なかった。」 ――「あの時決めたの。」 『決めた?』 「あたしがお兄ちゃんの分まで、晃に頼られる存在になるって――」 『…私に出来ることがあるのなら、何でも協力するからっ!』 仲の良い姉弟。 私の兄弟に一度入ってしまった亀裂はどうすることも出来ないくらい大きなもの―― 桜と晃にはそうなって欲しくない。