―――嘘はつきたくない。



それが例えどんなことであっても――



――「…それね、たった一枚しかない大事な家族写真なんだ。」



少し悲しそうに言った桜。



『…そ、そうなんだ。』



――やっぱり私が知っておいる響の過去と一致している……



「あたしと晃の上にね、お兄ちゃんが居たんだ……」



――ほら、やっぱり。




「もうこの世には居ないんだけどね。」



窓の外を眺めながら桜はそう言った。