「と に か く 。 もう金輪際僕の邪魔はしないでいただけますか」 さもなくば怒り心頭で発狂しそうです。 と、溜息とともに吐き捨てます。 只今時刻は授業開始時間ギリギリ11時38分。 大切な何かが欠落しているという、致命的な傷を負っている前の席の住人こと水谷さんは、未だ僕の方に身体を向けながら阿呆面。 机の上には筆箱すらも出ていません(前の時間から出していなかったと思われます)。