あたしは早く目が覚めたから遅刻することなく学校に登校した。
席についていると一人の女子が近づいて来た。
「千秋ちゃん!」
誰かが元気な声であたしの名前を呼んだ。ストレートの茶髪の髪にナチュラルメイクのその女は男子の中で大人気で学校一美人と言われる奴だった。
「何」
「千秋ちゃん友達になろ!」
微笑みながらあたしに言ってきた。
子猫のように微笑む顔は確かに可愛かった。
「うん」
「千秋って呼んでいい?」
「うん」
「ありがと!じゃ千秋って呼ぶね!」
「うん」
「あたしの名前は中島愛理!好きに呼んで!!!」
楽しそうに話して来るそいつとはその時から一緒にいる相手になった。
っていうかついて来るだけだけど。
いつもは人間嫌いのあたしもそこまで嫌じゃなかった。
