「遅いな!!!遅刻だ―――」 ―ガラッ― 担任の声を遮るように入ってきたのは 「遅れてさーせん」 ニッと笑いながら言うその男は茶色のメッシュの入った金髪の髪をしていた。 皆の目が輝いているのは一目瞭然だった。その男は開いている席に座った。 廊下側の一番後ろ。 先生は怒るに怒れず話しを始めた。