小麦色の肌にスラッとした綺麗な指。 その薬指の付け根には十字架†が掘ってあった。 「父さんと同じに入れられた。顔を見なくても分かった。」 「そっか…」 俺は夢と同じでまた助けられないのか。 そんな事を考えているとその子は言った。 「でも母さんが喜んでくれたから良かった。」