「…分かりますよ」 俺は怒りを抑えながらも言った。 「あ゛?」 「だってあなたが殺したのは俺の両親ですよ」 「えっ」 焦りを隠しきれていないのか汗がみるみるうちに垂れて来ている。 偶然なんてあるもんなんだな 「俺をこんなに苦しませて次は自分の子ですか」 今にでも殺したいくらい怒りが込み上げてきた。 けどこの子は何も関係ない。