「木村千秋」 「何年生?」 「六年」 「タバコ吸っちゃダメじゃん」 「…」 あたしはそういわれると言い返せなくなり吸ってるタバコを投げ捨てライターとタバコの箱をランドセルに入れた。 「その傷どうしたの?」 「さっきからうるせーな親んとこ戻れよ」 「親なんていないよ」 「…」 いないんだ…。 あたしは子供なりに気を使っていた。 「父さんも母さんも殺されちゃったんだ」 殺された…んだ… 「…」 「大好きだったんだ」 「千秋だって大好きだったし…」