Grand Sky


離婚も出来ずこんな毎日が続いて早二年がすぎた。

六年の春。


学校では普通の毎日。
皆に心配させないように…
先生達は気付いてたようだけど。

「木村さん…ちょっといい?」

呼び出された場所は保健室。

「何ですか」

「体の傷どうしたの?」



あたしの顔、体の無数の傷を見ながら険しい表情で聞いてくる担任。

「別にーこけたしーじゃっ!」

「あっちょっ木村さん!!!」

あたしは勢いよく保健室を飛び出した。
知られたくない。何がなんでも。
言って分かる訳が無い、この痛み。