いつものあたしなら振り払ってる、けど今は違う。 久しぶりに会った安心感、あたしがずっと求めていたもの。 あたしはそのまま安心しきっていたのか家族が通り過ぎてもまだぼーっとしていた。 いつの間にか手を引かれ家の前までついていた。 ガチャッ カギを開けるとあたしを中まで連れ込んだ。 「いつまでぼーっとしてんだよ」 そう言ってあたしをソファーに座らせた。 「えっ…あっ…ごめん」 「…」 あたしはなぜか謝った。